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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第8章 友也サイドストーリー
父もこれから出かけると言うので、一緒に駅まで向かった。

「ところで父さんはどこ行くの?」

「ちょっと温泉にでも浸かりに行こうと。」

「独りで?」

「あ、ああ…。」

「父さんは相変わらずマイペースだね。」

「ははは。」

「そういえばこの間いた桐邦の制服の子は誰の娘なの?」

「え!?あぁ、父さんが通ってる絵画教室の先生の娘さんだよ。」

「そういえば絵の教室行ってるんだっけね。近くの人?」

「近くじゃないかな。コミュニティーセンター方面らしい。」

「へー。そうなんだ。」

駅に着き二人で空いた電車に乗る。その間会話はなかった。
いつも彼女が降りる駅を過ぎ、乗り換えの駅に到着すると父も一緒に降りた。

父は売店で缶コーヒーとチューインガムを買うと、俺にガムをくれた。

「じゃあ、試合頑張れよ。」

「うん、サンキュ。じゃあね。」

俺は父と別れた。

(大リーグじゃないんだから試合中ガムなんて食べれないよ…。)

試合は絶好調だった。得点もでき、監督も褒めてくれた。
日中気温は30℃を超えユニフォームは汗と泥でぐしょぐしょになった。
帰り道に部員みんなと勝利を祝ってファストフード店で盛り上がった。

(もう18:00か、そろそろ帰らないと。)

みんなと別れるとクタクタになっている自分に気付く。
長い帰路で電車の座席に座り、彼女がいつも降りる駅を過ぎればあと二駅で着く。
また彼女のボディーガード役をしないとな。
夏休みが終わる寂しさと、また彼女に会える楽しみが交差する。


自宅に着くと父はもう帰宅しているようだった。

「ただいまー。」

父は居間にいた。

「ただいま父さん。」

「あ、ああ友也か、おかえり。」

「今日試合で疲れたー。そうだユニフォームを洗濯機に…。」

ユニフォームは汗と泥まみれだ。バッグに入れたまま忘れて匂いで最悪になった経験がある。忘れないうちに早めに洗濯機にぶち込んでおかないと。

「ちょ!友也。まっ…。」

洗濯機がある浴室の脱衣室へ向かうと父が何やら慌てていた。

「「あっ!!」」

脱衣室を開けると濡れた裸の女の子がいた!しかもあの彼女だった。白い裸体が目の前に!
てか何で彼女がウチの風呂に?
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