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それぞれのノーマル
第3章 陽一【新宿】




フロントへ鍵を預けて、
ホテルの外へ出る。


どうだい?気分は。

コートの裏地のするする感が、
とってもいやらしいです。。。

少し俯いて答えるまどかに、

寒くはない?

陽一が声をかける。

もう少しゆっくり歩いてくれないと、
ぽかぽかで、なんだか汗ばんできちゃった!


確かに今日の東京は暑い。


じゃぁ、コート脱ぎますか?


脱ぎませんっ!
もうっ!いじわるっ!




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