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第2章 愛しているから

「タカコは俺のためだけに生きてればいいんだよ」
「シュウちゃん・・・」

「お前を一生縛ってやる」

そう吐き捨てた俺に、タカコは何も言わなかった。

俺は大きくため息を1つはいた。

「―――もうやめよう」
「え・・・？」

「もうやめよう」
「一生なんて冗談だよ。もう十分タカコは償ってくれたよ。
長い間、俺みたいな男に縛り付けて悪かったな」
「・・・・」

「もうやめよう。俺もタカコもお互いに一緒にいたら人間的にダメになる」
「そんな・・・・」

「もうお互いに別々の人生を行こう」

「そんなことない！
シュウちゃんはあの時、私が転ぶのを助けなければ
今頃はヨーロッパで活躍していたよ！」
「・・・・」
「私がシュウちゃんの人生を狂わせたのよ」
「タカコ」
「どんなに償っても償いきれない」