パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第2章 愛しているから

「タカコ。もう良いんだ」
「ダメ！大好きなの。シュウちゃん。
今更こんな事を言うのはおかしいと思うけど。愛してるの。
ずっとずっと、そばで償わせて。
私の一生をかけて償わせて」
「タカコ」
「お願い」

事故の前からタカコの気持ちにはうすうす気がついていた。
だから、なおさらこの関係は終わりにしないといけないと思っていた。

こんな感情でタカコを縛りつけておくわけには行かない。

「ダメだよ。俺はタカコの人生までダメにする」
「そんなこと言わないで。ずっと好きだった。
ずっと一緒にいたいと思ってた。今でも思ってる」

そう言って俺にキスをしてきた。

幼稚園で、親に連れられて行ったピアノ教室で
初めて会った時から一緒だった俺たちは、
出会って20年後に初めてキスをした。