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ーFeardー
第2章 愛しているから
「タカコ。明日文化祭準備の日だから、俺は午前中に帰るって知ってるよな?」

何気なく確認すると
「え…ごめん。明日いつも通りだと思って16時までバイト入れちゃった」
「はぁ?お前何考えてんの?年間予定表渡してんだろ?」

そんなこともっと前に言ってやればいいのに。
そもそも俺は自分で電車に乗って帰ればいいくせに。
そんなことは頭で分かっているのに。
それでも、いらついた気持ちをどうにも出来なくて
タカコを責め続ける。

「ごめん。帰ったら代わりに入ってくれる人がいるか確認する」
「そんなバイトやめちゃえば?」
「え、でも」
「タカコなんか役にたたねぇだろ」
「・・・・」

また、いつものように悲しそうに笑った。

「でも、やめたら収入なくなっちゃうし」
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