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第6章 電話

大好きな大好きな、彼が浮気した。

絶対に許せないと思った。

だって！！！
アタシの事、大好きだって言ったのに。
一生大事にするよって言ったのに。
愛してるよって言ったのに！

浮気した。

許せないと思った。

でもそれ以上に愛してる―――

アタシだけの山脇くんでいて？
いつまでも、アタシだけの山脇くんでいてほしい。

お願い。

だから。
殺しちゃった。

だって！
どこにも行ってほしくなかったんだもん！

でも、夏の暑いアパートは
段々に山脇くんの身体を腐らせて
異臭がたちこめてきた。

身体からにじみ出る液体は畳に染み込んでいる。

どうすればずっとずっと腐らないで
私の山脇くんでいてくれるんだろう？