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ーFeardー
第7章 チルチルミチル
それから俺は毎日毎日、女神にお土産を買って行った。
洋服、下着、エプロン、靴下、靴、バッグ、アクセサリー・・・
工場勤めのちびデブの俺がブランドの店に入って行くと
店員は露骨に嫌な顔をする。
でも俺は女神のために毎日毎日、色々なブランド店で買い物を続けた。
「石田さん、近頃楽しそうですね」
「おぅ。実はここだけの話、彼女が出来てよ」
「え?マジっすか?」
「毎日、料理を作って帰りを待っててくれるんだよ」
「へえぇぇ」
「夜なんかさ、パジャマを買ってやったのに下着で寝るんだぜ」
「一緒に住んでるんですか?」
「まぁ、色々事情があってよ」
「へぇ。だから近頃石田さんは急いで帰るんですね」
「まぁなぁ。彼女が待ってるからなぁ」
そんな話の最中も、今日は何を買って行こうかそればかり考えていた。
安い町工場の工員の給料から貯めた金なんかあっという間に底をついた。
金は借りられるだけ借りた。
危ないところからも借りた。
俺が女と暮らすなんてきっと、これを逃したら一生ない。
そのために借金して何が悪い!
いま使わないでいつ使うんだよ!
俺は金を借りまくった。
洋服、下着、エプロン、靴下、靴、バッグ、アクセサリー・・・
工場勤めのちびデブの俺がブランドの店に入って行くと
店員は露骨に嫌な顔をする。
でも俺は女神のために毎日毎日、色々なブランド店で買い物を続けた。
「石田さん、近頃楽しそうですね」
「おぅ。実はここだけの話、彼女が出来てよ」
「え?マジっすか?」
「毎日、料理を作って帰りを待っててくれるんだよ」
「へえぇぇ」
「夜なんかさ、パジャマを買ってやったのに下着で寝るんだぜ」
「一緒に住んでるんですか?」
「まぁ、色々事情があってよ」
「へぇ。だから近頃石田さんは急いで帰るんですね」
「まぁなぁ。彼女が待ってるからなぁ」
そんな話の最中も、今日は何を買って行こうかそればかり考えていた。
安い町工場の工員の給料から貯めた金なんかあっという間に底をついた。
金は借りられるだけ借りた。
危ないところからも借りた。
俺が女と暮らすなんてきっと、これを逃したら一生ない。
そのために借金して何が悪い!
いま使わないでいつ使うんだよ!
俺は金を借りまくった。