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ーFeardー
第7章 チルチルミチル
「石田さん、近頃凄い痩せてるんですけど、大丈夫ですか?」
ここ半月、ろくなもんを食べていない。
メシを買う金があったら、女神に何か買ってやりたい。
女神と離れるのがいやになって
会社に毎日来るのがめんどくさくなった。
もう金はどこも貸してくれないし
玄関には毎日取り立てがやってくる。
ガンガン蹴られたドアは薄くて今にも壊れそうだ。
取り立てがいない時間を見計らって大家のオヤジが出て言ってくれと言いに来た。
何もかもがめんどくさい。
もう女神だけがいればいい。
この小さい部屋の中で、一生2人で暮らしていたい。
女神と2人で1枚の布団に入っている時だけが俺の幸せだ。
38年間待った『いいこと』なんだ―――
ここ半月、ろくなもんを食べていない。
メシを買う金があったら、女神に何か買ってやりたい。
女神と離れるのがいやになって
会社に毎日来るのがめんどくさくなった。
もう金はどこも貸してくれないし
玄関には毎日取り立てがやってくる。
ガンガン蹴られたドアは薄くて今にも壊れそうだ。
取り立てがいない時間を見計らって大家のオヤジが出て言ってくれと言いに来た。
何もかもがめんどくさい。
もう女神だけがいればいい。
この小さい部屋の中で、一生2人で暮らしていたい。
女神と2人で1枚の布団に入っている時だけが俺の幸せだ。
38年間待った『いいこと』なんだ―――