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ーFeardー
第8章 赤い泪
「気をつけなさい。芙美子、綾子」

私たちにどれだけ血脈が大事かを話したおばあさまは、最後に必ずこう言った。

「あなたたちが、閨閥を広げ伴侶を得た時
稀に・・・ごく稀に見てはいけないものを見る事がある」

「見てはいけないもの?」
私と姉は無邪気に聞いたものだ。

「そう。見てはいけないものが見える能力をこの一族の女たちは稀に持って生まれてくる」
「一族?」

「そう。この家に生まれた女たちにごく稀にね」

あの後、おばあさまはどうしろと言っていたんだっけ。

昔すぎて忘れてしまった。

なぜあの時、真剣におばあさまのご忠告を聞いておかなかったのか。
今になって悔やんでも遅い。

スッと今夜も眠りにつく。
ふわっと眼球だけが私の身体から離れるのが感じられる。

その眼球はゆっくりと寝ている私の身体を眺め
そのまま壁を突き抜けて浮遊する。

私はどうやら、稀な能力があったらしい―――
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