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第8章 赤い泪

日に日に体力は落ち、食欲は落ち
それでも眠りたくない。
私の精神状態はギリギリだった。

それでもどこか原さんを信じていたい私と
あの夢が現実なのかと疑う私と
確かめる勇気もない癖にと自分を責める私と

そして結局はお互いに閨閥を広げるための政略結婚なのだと
ガツンと殴られたような衝撃を毎日感じる。

こんなことなら・・・
初めから優しくしないでほしかった―――

私が毎晩見ているこれは現実なのか、夢うつつなのか。

本当の原さんはどんな人なのか。
私には知る由もない。
知り合って数回会っただけの男性と一生を共にしようとしている。

そう。ブラッドリングを広げるために！！