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姿なき声
第1章 ホテル・ワイキキで・・・
翌週晴樹はコパカバーナ担当になり、ワイキキ担当の香澄とは
すれ違いの2日間となってしまった。
土曜日に出勤してくるベテランのタキばあさんと、
その日はペアで仕事をすることになっていた。
「ワイキキのほうもやり始めたんだって?」
タキが洗面台の床を吹きながら、風呂掃除をしている晴樹に話しかけた。
「はい、っていってもまだ4回しかやってないですけどね」
「あんた覚え早いから、マネージャーも助かってると思うよ」
そうですか?と晴樹は照れくさそうに頭をかいた。
「そう言えばね、ワイキキの掃除の時、不思議な事があったんですよ」