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姿なき声
第1章 ホテル・ワイキキで・・・
晴樹は思い出したようにタキに話し出した。
廊下で声をかけられたのに、振り返ったら誰もいなかったという話・・
聞いたタキは、はあ~とあからさまにため息をついた。
「あっちはね、出るって話だよ・・」
「えっ!マジすか?」
「マジだよ・・」
タキはよっこらしょと体を起こした。
「別にね、事件があったってわけじゃないんだけど・・なんか出るんだよね」
晴樹は息苦しさを堪えて唾を飲み込んだ。
じゃあ自分の聞いたあの声は・・まさか・・・・・