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100のベッドシーン
第4章 異動してきた綺麗系男子
「後で、チェックしてみるね。」

私はそう言うと、彼から離れた。

今まで特別面倒を見ていた男性社員はいたけれど、皆私に懐いてきた訳じゃなかった。

その中でも、彼は特別で。

私が声を掛けなくても、彼の方から声を掛けてくる。

それが半分嬉しくもあり、ある意味”危険”を知らせていた。


その時だった。

「おっ、村上。昇進、おめでとう。」

後ろを振り返ると、営業部の部長が彼に話しかけていた。

「ありがとうございます。」

「おまえも遂に、課長か。」

何⁉村上想太が、課長⁉

えっ⁉部長の私が、聞いてないですけど!

私は自分のデスクに戻ると、届いているメールを一斉にチェックした。

でも、そんなお知らせは私に届いていない。
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