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蜜愛~男になった女~
第3章 【白桜記】 其の三・巡る想いは
 やがて典姫が最後まで歌い終えた時、おさとの方は手を打った。
「随分お上手になられましたこと。お見事でございます」
 典姫の乳母が誉めたというのも満更お世辞だけではないだろうと思う。
「本当ですか? 嬉しい。これでも実はいっぱい練習したの」
 片えくぼを浮かべて笑う表情には一点の曇りや陰りもない。四日前、初めてここで見たときから言えば、日はまだ浅いけれど、愕くほど明るくなった。
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