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蜜愛~男になった女~
第3章 【白桜記】 其の三・巡る想いは
 その応えに、信頼のこめかみが焦れたように細かく震えた。
「そのようなことを訊いておるのではないッ。わしが訊きたいのは、そなたがわしを男としてどのように思うているかなのだ!」
 薄暗くなった背景の中で信頼の秀麗ともいえる貌が石像のように硬く強ばって見えた。
 大きな怒鳴り声に、ついに典姫が泣き出した。
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