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蜜愛~男になった女~
第6章 第二部【こぼれ桜】 其の三 散る桜、咲く桜
背を向ける信頼を見つめるおさとの方が泣いている―、信頼には何故か愛する女の涙が見えるようであった。
おさとの方にはさんざん辛い想いをさせてきた。藩の未来を担う若者としての将来だけでなく、その身体さえ奪った。それでも、おさとの方は信頼を第一に思う気持ちを失わず、誠心誠意仕えてきた。そして、いつしか二人は身体だけでなく心を通わせるようになり、一昨日、おさとの方を抱いた時、信頼は確かに彼女と身も心も結ばれ得たと確信することができた。
おさとの方にはさんざん辛い想いをさせてきた。藩の未来を担う若者としての将来だけでなく、その身体さえ奪った。それでも、おさとの方は信頼を第一に思う気持ちを失わず、誠心誠意仕えてきた。そして、いつしか二人は身体だけでなく心を通わせるようになり、一昨日、おさとの方を抱いた時、信頼は確かに彼女と身も心も結ばれ得たと確信することができた。