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蜜愛~男になった女~
第6章 第二部【こぼれ桜】 其の三 散る桜、咲く桜
当初、信頼は信豊と鶴千代はそのまま捨ておくつもりであったが、重臣たちの手前、やはり相応の処分を下さざるを得なかった。情も理もあるその計らいは、信頼の変化を物語っている。信頼の父の代から仕える古参の老臣たちはその変わり様に感激のあまり落涙した。
忘れてはならないのは、信頼を助けて今回の粛正を遂行した若き六人の藩士たちである。彼等はそれぞれ藩政に参画する重要な部署に就くことになった。彼等のそれまでの身分から言えば、飛躍的な出世である。
忘れてはならないのは、信頼を助けて今回の粛正を遂行した若き六人の藩士たちである。彼等はそれぞれ藩政に参画する重要な部署に就くことになった。彼等のそれまでの身分から言えば、飛躍的な出世である。