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蜜愛~男になった女~
第8章 番外編【櫻の系譜・壱~雪時雨(ゆきしぐれ)~】 弐

むき出しになった肩にひんやりとした空気が触れる。信頼の唇が触れても、その場所はしんと冷えたままだ。
信頼の唇を、心を熱くさせることのできるのは、長儀子の知らぬ、たった一人の女だけ。
長儀子は今、その見知らぬ女に本気で嫉妬した。そっと眼を開くと、信頼の肩越しに見える桜の大樹は既に緑の葉をいっぱいに繁らせ、刻一刻と花開く準備を整えている。報われぬ想いを抱き続けた娘がいつも眺めていたという桜、その桜を是非とも我が身も眼にしてみたいものだと思った。
信頼の唇を、心を熱くさせることのできるのは、長儀子の知らぬ、たった一人の女だけ。
長儀子は今、その見知らぬ女に本気で嫉妬した。そっと眼を開くと、信頼の肩越しに見える桜の大樹は既に緑の葉をいっぱいに繁らせ、刻一刻と花開く準備を整えている。報われぬ想いを抱き続けた娘がいつも眺めていたという桜、その桜を是非とも我が身も眼にしてみたいものだと思った。

