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荊の国
第6章 エピローグ 愛に狂った過去
ずっと、ずっと我慢して、我慢し続けて…
その我慢の糸が切れたのは、二人が結婚を決めた頃だった。
もう無理… 海人ごめん。

最初は簡単な罠だった。
海人に結婚前に、愛が浮気しないか試そうと持ち掛けたのだ。
そうやって、いとも簡単に、愛を口説く口実を手に入れた。

遼は、何となく、愛が自分のことも気に入っていると感じていた。
特に海人がいない時、愛の態度は顕著だった。

愛はいとも簡単に引っかかった。
それはそうだ、と遼は思っていた。
女にもてないわけではない自分が、本命より必死で口説いたのだもの…
全部、海人の為だ。

浮気の現場を撮影して、海人に見せた。
当然二人は別れるだろう、と考えていたのが浅はかだった。
海人の怒りは遼に向き、嫉妬に狂った海人が、
どうしても愛と結婚すると言い張ったのだ。

そして、二人は結婚していった…

「頭に血が上って、かっとなってしまった。」
後で、遼は何度もそう説明した。

我慢できなくなった遼は、海人と愛を襲い、
傍にいた愛の両親まで、殺してしまったのだ。
愛のお腹の中には、赤ちゃんもいた…

遼は、自首した。そして、死刑が決まった。
マスコミが、残酷な殺人鬼と騒ぎ立てたのは言うまでもなかった。


「遼、何をボーっとしているんだ!!!」
遼は、現実に引き戻された。
そして、慣れた素振りでケイン氏の膝に身を委ねたのだった。
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