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カクテル好きの男たち
第11章 永遠に貴方のもの
「お股、びちょびちょだから
温泉に入って流そうか」
秀一は珠代の手をとって
部屋の露天風呂に連れていった。
真っ昼間から逝かされて
珠代はふらふら状態だった。
「あなたと一緒にいると
逝かされっぱなしだわ」
そう言って珠代は甘えるように
温泉の中で秀一に体を預けた。
温泉に浸かって抱き合いながら
遠くの山々が広がる絶景を眺めた。
景観を楽しんで貰おうとする旅館の配慮からか
露天風呂の垣根はやけに低い。
温泉の下には川が流れていて
その向こう岸はハイキング路になっているらしく
かなりの人通りだった。
「夜は対岸の灯籠に明かりが入るんだってさ。
ご飯食べたらまた入ろう」
と秀一が楽しげに提案しながら
肩に手を回してきた。
ゆっくり近づいてくる顔に苦笑しながら
珠代はその唇を受け入れる。
しっとり濡れた首筋を撫でながら
優しいキスを繰り返される。
“温泉でエッチするなんて…”
ラブホのバスタブや
家のお風呂ではエッチすることはあっても
温泉は体を癒すもの、スケベな事なんて出来ない
と否定的だった珠代も
次第にうっとりと瞳を潤ませて
自ら唇を薄く開き秀一の舌を招き入れていた。
秀一はなんの躊躇もなく珠代の鎖骨に唇を寄せた。
手が形を確かめるようにそっと胸元を撫でる。
その先端で刺激を求める突起を
軽く摘まれると
お湯でほんのり染まった肌が更に火照った。
触れられる度にピクンと小さく震え
敏感に反応する体…
秀一はそんな珠代の体に唇を寄せ舌を伸ばす。
「…んっ、あ…はぁ…あ、あ…っ」
思わず漏れた声に
珠代は慌てて手で口を塞いだ。
距離があるとはいえ
川の対岸には人がいるのだから。