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カクテル好きの男たち
第2章 最初のお客さま
お店のドアに手をかけて
押し開いて店内の光景をみて
梓ママは慌ててドアを閉めた。
店内では二組の男女がハメあっているではないか!
「どうした?入らないのか?」
梓ママに代わって秀一が中に入ろうと
ドアノブに手をかけた。
「あっ!い、今は接客中で忙しいみたいよ」
この光景を見せてはならないと
梓ママは必死に食い止めた。
「客が来ているのなら
なおさら俺が挨拶しないと」
梓ママが止めるのも無視して
秀一はドアを開けた。
そこで見たものは…
妻の珠代が壁に手を付いて
見知らぬ男に背後からパコパコされている。
ソファでは相川良美も
見知らぬ男に股間を舐められていた。
秀一は見て見ぬフリをして
そっとドアを閉めた。
「ま、まあ…ここは、そういう店だしね」
平静を装うとしたが、声が震えていた。
珠代が艶かしい声をあげていたので
レイプではないのが一目瞭然だった。
「そうね…あなたがしていたことと
そう変わりはないわよね」
見なかったことにして忘れなさい
梓ママは秀一の腕を取って
無理やりに店から遠ざけた。
「ねえ…
珠代さんが楽しんでいるのなら…
私たちも楽しまない?」
そう言って梓ママは
数百メートル先のラブホのネオンを指差した。