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カクテル好きの男たち
第4章 運転免許返納の男
「ちょ、ちょっと!お客さま、困ります」
「何だい、こんな年寄りのチンポなんて
見たくないってか?」
けっこうイケるんだぞと言いながら
立ち上がってスルリとズボンとパンツを脱いだ。
勃起はユルい。
半勃ちのペニスがくたびれたように
少しだけ重力に抗っていた。
「ははは…偉そうに言ったものの
やっぱり歳だねえ…さっきまで勃っていたんだよ」
寂しそうにそう言うと
ヘナヘナと力なく椅子に崩れ落ちた。
「いえ、そんなことはないですわ…
半勃ちでそれですから、
きっと勃てば素敵なイチモツだと理解してます」
「そうかい?嬉しいことを言ってくれるねえ
こう見えてもかなりの女を泣かせてきたんだよ」
萎えてゆくペニスを摘まんで
ユサユサと揺さぶった。
「でもねえ…女房が先に逝ってからは
全然使ってないからねえ…
今じゃ小便するホースだよ」
そう言って「見苦しいモノを見せて悪かったね」と
パンツを履こうとした。
その寂しげな表情が
一年前に亡くなったオーナーの姿とダブった。
「待って!新たなスタートのお手伝いをさせて!」
珠代は慌ててカウンターから抜け出すと
老人の隣に座った。
「私でよければ…
若い頃のように泣かせてくださいな」
躊躇いもなく、珠代は老人のペニスを握った。