この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
カクテル好きの男たち
第5章 女子高生 折愛(のあ)
「マスター…好き!!」
「俺も、好きだよ、折愛」
セックスの上での戯れ言だとわかっているけど
何気ない言葉のやり取りが二人を加速させる。
秀一の腰の動きが加速する。
パンパンと肌と肌がぶつかる音が部屋に響き渡り、
二人は絶頂に近づく。
「やぁっ…あっ…んっ…待って…」
「待てない…もう、イく…」
「私もっ…あっ…マスタ~ぁっ…!」
「…くっ…!」
二人はほぼ同時に達した。
二人は抱きしめ合い、
どちらともなくキスをする。
そっと顔が離れ、お互い見つめ合う。
「気持ち良かったわ…幸せ…」
「うん、なんか、今日やばかった…」
「マスター、大好き…」
「俺もだよ。大好きさ」
二人は一緒にいられる幸せを噛みしめた。
同時に今日の疲れが一気に押し寄せ、
自然と目を閉じ眠りに落ちかけた。
ハッとして慌てて秀一は閉じかけた目を開いた。
ふた晩続けて朝帰りなんてしてしまったら
家庭不和の火種になってしまう。
「すまん、折愛、
俺、お泊まりは出来ないんだ」
「わかっているわ…奥さんが大事なんでしょ?」
私、ものわかりのいい女だから
気にしないでいいわ。
そうやって二人はシャワーを浴びて
愛し合った痕跡を消した。