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カクテル好きの男たち
第5章 女子高生 折愛(のあ)

「マスター…好き!!」

「俺も、好きだよ、折愛」

セックスの上での戯れ言だとわかっているけど
何気ない言葉のやり取りが二人を加速させる。

秀一の腰の動きが加速する。

パンパンと肌と肌がぶつかる音が部屋に響き渡り、
二人は絶頂に近づく。

「やぁっ…あっ…んっ…待って…」

「待てない…もう、イく…」

「私もっ…あっ…マスタ~ぁっ…!」

「…くっ…!」

二人はほぼ同時に達した。

二人は抱きしめ合い、
どちらともなくキスをする。

そっと顔が離れ、お互い見つめ合う。

「気持ち良かったわ…幸せ…」

「うん、なんか、今日やばかった…」

「マスター、大好き…」

「俺もだよ。大好きさ」

二人は一緒にいられる幸せを噛みしめた。

同時に今日の疲れが一気に押し寄せ、
自然と目を閉じ眠りに落ちかけた。

ハッとして慌てて秀一は閉じかけた目を開いた。

ふた晩続けて朝帰りなんてしてしまったら
家庭不和の火種になってしまう。

「すまん、折愛、
俺、お泊まりは出来ないんだ」

「わかっているわ…奥さんが大事なんでしょ?」

私、ものわかりのいい女だから
気にしないでいいわ。

そうやって二人はシャワーを浴びて
愛し合った痕跡を消した。



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