この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
末に吉をあげる
第2章 書かされた約束

 はー、はー、と自分の息が脳内に響く。
 濡れた指先を下にずらし、固く閉じた窪みに触れてすぐに離す。
 ここを、類沢のが入るくらいに拡げる。
 しかも見ている前で。
 羞恥なんて言葉じゃぬるい。
 それでも視線の圧力に指先が動かされる。
 さっき鞭が這った脇腹から腰にかけてが軽く痺れている。
 打たれる、ってどんな感じなんだろう。
 部屋に入った瞬間視界に飛び込んできた道具たちに好奇心を掻き立てられたのも確か。
 そんなの言えないけど。
「く……ぅ」
 中指の先をめり込ませる。
 椅子に座っているから余計に入りづらい。
 大股を広げて背もたれに寄り掛かれば良いのだろうが、それは精神的に難しい。
 うなじに汗が伝う。
 第一間接をぐねぐねと進ませて、根元まで突き刺す。
「っん」
 熱い体内に指が包み込まれる。
 うねうねと筋肉に従って収縮する。
 早く、二本目を。
 薬指を曲げて、そっと隙間に捩じ込む。
 奥歯を噛み締め、ぎゅっと眼を瞑った。
「う、っあ」
 大きく息を吐く。
 入った。
 二本。
 身を屈めて深呼吸する。
 思ったより辛い。
 よくいつも受け入れてたなと思うくらい、拡がってくれない。
 それでも、やらなきゃ。
 再度身を起こして、人指し指を間に入れる。
 その時、中指が触れた箇所から電気が走った。
 背中から頭の先まで一瞬に。
 熱が溜まっていた下腹部が暴走する。
「っんうう」
 先端から液体が飛び出る。
 力を集中させて、なんとか留めるも、器具に精液が飛び散ってしまっていた。
 恐る恐る類沢の方を見ると、片眉を上げて立ち上がった。
「ナニ? 叩かれたいの?」
 ゆっくり歩いて鞭を指で撫でながら。
 ああもう。
 どうせ気づいてるくせに。
 悔しくて下唇を噛み締める。
「……イってない」
「よく言う」
 俯いた俺の顎が持ち上げられる。
 鼻に鞭の先端が当てられた。
 思ったより優しい感触。
「じゃあ、三回」
 類沢はそう告げると、俺の体を反転させて、椅子に抱きつくように腰を突き出された。
 どこを叩かれるか瞬時に理解し、椅子の背もたれにしがみつく。
 つーっと背骨を降りていく柄が、割れ目を緩慢になぞって離れる。
「いち」
 類沢が短く呟き、空気を切る音があとに続いた。
「っ、は」
 びくんと全身が跳ねた。
 叩かれた一点が、じくじくと熱を帯びる。
/22ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ