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末に吉をあげる
第2章 書かされた約束

 左手の手首を右手でぎゅっと握る。
 爪を立たせて。
 次のカウントを待っていると、腰に指先が触れた。
 壊れないように気遣うみたいに。
 痺れている一点を緩く押す。
「似合わないよね。こういうの」
 笑いの含んだ声でそう呟くと類沢は油断していた俺の後ろに指を突っ込んだ。
 喉から空気が抜ける。
「っは……」
 一気に三本が中を押し拡げる。
 脚の付け根が小刻みに震えた。
 肩に乗せられた手が、俺を引き寄せる。
「い、きなり……そんな、は」
 汗が首筋を感触を残しながら伝う。
 類沢は俺の前髪を掻き上げて、そのまま両眼を覆った。
「……お前が煽りすぎなんだよ」
 指が抜かれ、濡れた手で割り開くように強くなぞられる。
 すぐに代わりに押し付けられた熱の塊に、目隠しの中で眼を見開く。
「まっ」
「待たない」
 被せ気味に囁いた直後、半ば力づくで奥まで貫いた。
 声が口の中で消えて、息が止まる。
「っ……」
 背もたれにしがみつこうとしても、腕に力が入ってくれない。
 どくどくと脈打つのを感じる。
 類沢は静かに呼吸をして、片手で掴んだ腰を強く突いた。
「はっあ」
 指の隙間から漏れる光しか見えなくて、内臓の揺れまで意識が持ってかれる。
「み、やびさ……んん、手ぇ……離して」
 払おうと掴んでも、離れようとしない。
 類沢は答えずに、手を腰に滑らせてどこかを探った。
「動かすよ」
 それが、何を指すのか俺はわかってなかった。
 ギ、と体が持ち上げられて浮遊感に強張る。
 抜けかけたそれが、一瞬で根元まで刺さった。
「んっくぅ……は」
 椅子が体ごとピストンさせてるのだと後から理解した。
 規則的なリズムで。
 俺を持ち上げて、落として。
「は、っあ、っく、あ」
「くく……笑えるんだけど」
 なんで笑ってんの、この人。
 見えない視界で類沢を睨もうと首を回すが、絶え間ない機械に自由が効かない。
 すると、類沢は両手で俺の太ももを持ち上げて、相対する格好に反転させた。
 眩しい照明に眼を細めてから、今の状況を確認する。
「っわ……うわ、な、せっ、え……っや」
 言葉が言葉にならない。
 脚を開いて類沢と向かい合い、お互い椅子の動作に身を任せている。
 全てから眼を背けたいほど恥ずかしい。
 類沢は微笑んで俺の腹に手を当てる。
「機械に犯されてるみたい」
  
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