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末に吉をあげる
第2章 書かされた約束

 それだけで心臓が安心して鼓動を弱めてく。
 類沢の胸に顔を押し付けて、熱を感じる。
「止めるの……遅い」
 本当は怒鳴ってやりたいけど。
 疲労した体から大声は出ない。
「放っておいたらどこまで言うかなって」
 絶対無意識サド。
 ため息を吐いて、類沢の腿に手を突き体を持ち上げる。
 繋がっていたまま会話するのも楽じゃない。
 抜けたと同時に、トンと肩を押されて床に転がってしまった。
「ちょ、せんせっ!」
 まだ靴すら脱いでいなかった類沢が、足音を奏でて目の前に立つ。
 その威圧感ったらない。
 俺は牢獄に入れられた囚人のように、無力に床にしがみつく。
「手、貸して」
「え……?」
 類沢は手を差し出して待っていた。
 そうっと、そこに手を伸ばす。
 指先が触れそうな距離になると、類沢が力強く引っ張った。
「ずるい……俺だけ裸とか」
「脱げって言ってる?」
「っ……またそうやって」
 シャツから香るコロンに腹が立ちつつも、せめてもの類沢の髪を乱してやろうと髪飾りを奪い取る。
 はさり、と流れた髪が妖しく揺れた。
 そのうちの一房が唇に当たる。
 ゆっくりとベッドに抱き合いながら歩く。
「ふふ、はははっ」
「なんで笑ってるの」
 だって、おかしい。
 なんでこんな、幸せなんだって。
「お前、声上げて笑うようになったよね」
「雅さんに似たんですよ」
「こういうとき先生って言わないのは何かの反抗?」
「言葉遣いを直したのは先生ですけど」
「言うよね」
 
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