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第4章 痴人の罠
俺にできることはただ自分の身を何とか食わせること、二人の墓を早く作ってやることだけだ。
俺は親戚に手伝ってもらいながら葬儀の準備をしていた。
表向き二人の死は、幸せな時間に起きた不幸だった。

明日に迫った葬儀を前に、俺は河原に来た。
たまたま入った父の部屋から日記を見つけ、その中身を読んでしまったのが原因だった。

父は目をかけていた部下に教えてもらいながら株をやっていたのだが、その株の買い方を巡って共同事業をしていた先方とトラブルになっていたのだ。
始めはそれでも株の初心者だということで不問となったが、それからじわじわと父を追い詰めるような部署のミスが起こり始めた。
父は努力し最後の最後まで希望を捨てなかった。
自分のミスを謙虚に受け止め、部下を鼓舞し続けた。日記には自分を静かに見つめる父の眼差しがこもっていた。

死の一ヶ月前、父の回りはようやく落ち着いてきた頃だったらしい。何だかんだと共同事業も終盤に差し掛かり、それがきちんとまとまれば父の信用は回復するはずだった。
その時、父は何かを知ったらしい。

「もうなにも知りたくない。」

この言葉を最後に、命日となる一ヶ月後まで日記に記述はない。
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