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第1章 蟲に溺れる
男は、私がしていた手淫を受けて苦しげに呻きながらも不敵に微笑んだ。

「なぁに、今教えてあげるよ。」

男は蠢く蟲を勢いよく私の乳首からひっ剥がした。
するとなんと!蟲と乳首の間にシュルシュルと細長い糸がひかれているではないか!それは蟲の口から射し込まれた長い触手で、私の乳房の奥の方まで入り込んでいたらしい。

「ああああああッ!!!」

私は今日一番に並ぶ悲鳴をあげて大きく仰け反り、あっという間に達してしまった。
男は私の反応と締まりに満足気な表情を浮かべると、荒く息をつく私の上に覆い被さり強引に唇を奪った。…私はこの、イかされた後のキスが好きだ。甘美な敗北感のような、男に征服される喜びのような、悲壮感の漂う沈黙が好き。
(でもそれは今まで、勝ったと思って悠々と二回戦を始めた男をさっさとイかせて絶望感を味わあせる悦びとセットになったものだった。)

蟲は水を吸ってさっきより一回り大きくなったようで、いまは呑気に長い触手をゆっくり縮め、口の周りに戻している。
私たちは荒い息をつきながら、しばし静かにキスを交わす。そして男はさっきと逆の乳首にしゃぶりつき唾を垂らすと、すぐに蟲を乗せて乳首を吸わせた。

「あぁン…!堪らないわ、これ!」

「ふふ、綺麗だよ。そらもっとだ!」

男はそう言って、さっきまで蟲を這わせていた胸を強く揉んだ。すると、その頂から黄味がかった乳濁した液体、恐らくは母乳が滴を作りはじめたのだ!
その感覚の、なんと甘美なこと…。無理矢理体温を沸騰するほど高められ、それを一気に吸い出される。底の見えない穴を加速しながら堕ちて行くような耐え難い快楽…。

「ああ、もう、死ぬ…!」

私は嫌々と首をふってその快楽に身もだえた。男は堪えきれずに、再び熱い陰茎を私の下の口へくわえさせてじっくりと膣を練り始めた。

「あぁん!あ、あ、こわいわ、気持ちよすぎる…!」
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