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第1章 蟲に溺れる
夢の狭間で、私は舞台のようなベッドの上で無数の目に見られ、無数の手によって至るところをなで回される感覚に陥っていた。じわりじわりとデルタを潤ませながら、私は夢のなかでも淫らにあえがされたのだった。

(意地の悪い男、卑怯な男だわ。)

私は頭をふって男の囁きを振り払うと、鏡に自分の姿を映し、じっくりと眺めた。

胸が少し張っているような感覚があるものの、他に変わったところはない。疲れてうすぼんやりした顔の女が一人たっている。それでも肉体は引き締まりそれでいて柔らかそうで、しっとりと白く滑らかだった。
小ぶりな乳輪と少し大きくて長い乳首は変わらず薄い褐色をしている。頭の先から足の先まで、あの男がしたように眺める。少しだけ、じわりとした。

セックスの時、私は自分の内側にある空洞を意識する。普段は心や暖かな何かが漂っていたはずの場所に猛々しく人の肉が出入りし、意識もしないのに水が溢れる。さっきまで自分の一部だった隙間が外に触れ、特別な心の為の空洞がただ機能的な虚ろであると心に知らしめる。
それは肉体による心の冒涜であり、肉体をその行為へと導く、意識による肉体への虐待のように感じることもあった。
アブノーマルなものであればあるほどそれは強まると同時に、そんなセックスをする相手との分かちがたい共感と同情を呼んだ。私たちは蔑み合い、傷つけ合いながらも互いの存在をより強く確かめようとしていたのだ。心の痛みに快感を覚え、背徳に欲情し、貞節を嘲笑しながらその劣情に揺れていた。

私は脚を開き、自分の陰部を鏡越しに見た。そこは赤く腫れ上がっている。
蟲を使った行為の前に男と交わった時、私の方が形勢は上だった。口で、手で、足で、膣で、私は男を存分に追い詰め、常に余裕を持って行為をリードできた。しかしあの蟲を使った時はまるで真逆。私は次に男がすることを甘んじて受け入れ、男のリードに身体を預けるしかなかった。私の想像の及ばない快感がまだある。
それは私に少しの好奇心と、快感を貪り追い求める危うい生活への教訓をもたらした。

私は眺めるのに飽きるとシャワーで髪を洗い、服を着ようと寄ったソファーに男が書いただろうメモ書きを見つけた。
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