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濡華 ~妹、涼華の過去~
第3章 夏休み
杏奈のマンションにいた私は女性警察官と一緒に警察署に連れていかれた。

【未成年の売春ってのどうなるんだろう……。逮捕とかされちゃうのかな……】

そんなことをぼんやりと考えていた。
いろいろと事情を聞かれた。
私は正直に答えた。
でも、杏奈をはじめグループLINEのメンバーのことは一切話さなかった。

父親が迎えにきた。
怒りにうち震えているのはすぐに解った。
何度も警察の人達に頭を下げていた。
厳重注意で家に戻れるらしい。

杏奈は私が話さなくても斡旋役をしていたことが解っていたらしく補導になったということだった。

家に帰ると生まれて初めて父親に張り手をされた。
母親は泣き崩れている。
その母親の肩を抱くように寄り添っているのは姉だった。

【なんでいるのよ……】

厳重注意でもやはりSNSの効果は絶大だった。
近所はもとより町中に噂は拡散されていた。

私は家に戻ってからずっと部屋に籠っていた。
連日姉を含めた家族会議が私抜きで開催されている。

部屋をノックされると返事を待たずにドアが開いた。

「まだ返事してないんだけど……」

入って来たのは姉だった。

「なにその態度…。あんた自分がしたこと解ってるの……」

【ついにあんた呼ばわりか……】

「セックスだよ…夏休みの間ずっと金持ちのおじさんとセックスしまくってたのよ……」

「汚らわしい……あんたのおかげでお父さんもお母さんも大変なんだから…少しは反省したらどうなのよっ……」

「反省したら無かったことにできんの?……お姉ちゃんに私の気持ちなんてわかるわけないっ……」

「わかるわけないでしょ…汚れたあんたの気持ちなんか……あんた、2学期から違う高校行くことになったから……降りてきなさいよ…お父さんが説明してくれるから……」

どうもこの町には私だけ住めなくなったらしい。
私が消えれば世間は父や母を許してくれるのだろうか。
まぁ、もう関係ない。
全寮制の学校らしく、おそらく問題ありのレッテルを貼られた生徒が集まる施設みたいなところなんだろう。
親や姉の顔を見なくて済むなら逆に大歓迎だと思った。
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