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OL 由美香 恥辱の契り第二章
第1章 飼われる女
金沢明人に捕まったせいで遅れてしまった。
遅刻すれば罰を与えられてしまう。
由美香は小走りでエレベーターホールに急いだ。
勤務中なので
誰もエレベーターを使用していないおかげで
すぐさまエレベーターがフロアに到着した。
由美香はエレベーターに乗り込むと
ポケットからキーを取り出した。
ロックを解除してパネルを開き
その中に隠れている最上階のボタンを押した。
目的は伊織社長のペントハウス…
社内では由美香以外にそこに立ち寄れない。
甘いロマンスであれば
そこが二人の愛の巣だと表現できるが
由美香は伊織に飼われているペットなのだ。
誰も入ることの出来ないペントハウスは
由美香の調教部屋とも言えた。
"ポン"
軽やかなチャイムの音がして
エレベーターがペントハウスに到着したことを
そっと教えてくれた。
エレベーターの扉が開くと
目の前には広いリビングだ。
その奥でウインドウから階下の地上を眺めながら
伊織は静かに佇んでいた。
「遅くなって申し訳ありません」
小走りで伊織の近くまで行くと
由美香は深々と頭を下げた。
「4分24秒…
最長記録更新だな」
伊織は手にしたストップウォッチを握りしめた。
「なぜ、すぐ来ない」
申し訳ございません!
由美香は平謝りするしかなかった。
金沢明人に引き止められなければ
もっと早く来れたのに…