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ボクっ娘ファンタジア
第9章 実ル終ワル

「ヴェロニカ!」
ボクに呼び止められ振り向いたヴェロニカはさっきと変わらず笑顔だった。
「なんでしょう?」
「あの…」
「"ごめん"なーんて言ったらお腹に蹴りを入れますよ」
「えっ…?」
「あはは!冗談ですよー、そんな怯えた顔しなくても」
「それに…振った人間が振られた人間に何を言えるんですか?」
「でも…」
「はいもうお仕舞い、私は邪魔なのでもう行きますね!」
「ごめん…」
「やめてください」
「ごめんね…」
「やめてって言ってるでしょ!」
初めて僕らの前で声を荒げるヴェロニカに驚き思わず固まってしまった
「ごめんなさいごめんなさいってそっちは謝ればそれでいいと思ってるのかも知れませんがこっちは余計辛いんです」
「その謝罪がとどめになってるってなんでわからないんですか…」
「でもこれしか言う言葉が見つからなくて…」
「じゃあ何も言わずに黙って行かせてくれた方がよかった」
「我慢してたのに謝られるとまた辛くなっちゃうじゃないですか…」
青色の瞳から溢れ出る涙を手で拭いヴェロニカはボクらに背を向ける
「私はもう行きますね」
「ヴェロニカ…」
「もう呼び止めないでください、名前も呼ばないでください」
「それではお二人ともお幸せに…」
最後にそれだけ言うと足早に立ち去ってしまった
もうボクも葵も止めようとしない
ボクに呼び止められ振り向いたヴェロニカはさっきと変わらず笑顔だった。
「なんでしょう?」
「あの…」
「"ごめん"なーんて言ったらお腹に蹴りを入れますよ」
「えっ…?」
「あはは!冗談ですよー、そんな怯えた顔しなくても」
「それに…振った人間が振られた人間に何を言えるんですか?」
「でも…」
「はいもうお仕舞い、私は邪魔なのでもう行きますね!」
「ごめん…」
「やめてください」
「ごめんね…」
「やめてって言ってるでしょ!」
初めて僕らの前で声を荒げるヴェロニカに驚き思わず固まってしまった
「ごめんなさいごめんなさいってそっちは謝ればそれでいいと思ってるのかも知れませんがこっちは余計辛いんです」
「その謝罪がとどめになってるってなんでわからないんですか…」
「でもこれしか言う言葉が見つからなくて…」
「じゃあ何も言わずに黙って行かせてくれた方がよかった」
「我慢してたのに謝られるとまた辛くなっちゃうじゃないですか…」
青色の瞳から溢れ出る涙を手で拭いヴェロニカはボクらに背を向ける
「私はもう行きますね」
「ヴェロニカ…」
「もう呼び止めないでください、名前も呼ばないでください」
「それではお二人ともお幸せに…」
最後にそれだけ言うと足早に立ち去ってしまった
もうボクも葵も止めようとしない

