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ボクっ娘ファンタジア
第9章 実ル終ワル
「言ったでしょ、葵は必ず出てきてくれるって」
「急に居なくなってごめんなさい」
「大丈夫、気にしてないよ」
「取り合えずここじゃアレなんでさっきの場所に戻りましょうか」
「うん」
「そうね、行きましょう」

誰も喋らず静かに三人で移動する

もう公園には人は誰もいない
ただ強くなってきた風だけがボクらの体に当たり、通りすぎていく

「それじゃ、二人ともいい?ボクの気持ち聞いてくれる?」
「ええ、私はいつでもいいですよ」
「私も覚悟出来てる」
「それじゃ…」

一回深呼吸し、ゆっくりと話し始めた

「まずヴェロニカに謝っておく、ごめん」
「ヴェロニカの気持ちも嬉しいし、ヴェロニカの事は好きだけど…でもヴェロニカ以上に好きな人がいる」

「最初に葵に告白したされたときは驚いて断っちゃったけど、本当はボクも同じ気持ちだった」

「葵に告白された時から、いやそのずっと前からそうだったのかも知れない」

「ボクは…ボクはずっと葵の事が…!」

言いきる前にヴェロニカがボクの口を手で押さえる
うつ向き体を震わせている

そして今にも風の音に消されそうな声で言う

「少し、少しでいいのでこのまま私に時間をください…お願いですから…」

それに葵はなんのリアクションも取らずずっとヴェロニカの事を見ている
ボクも何もせずにそのまま立っていた

20秒ほど経った頃だろうか、顔を上げたヴェロニカの表情はニコニコしていていつものヴェロニカだった

「ごめんなさい、どうぞ続けてください!」
「でも…」
「いいんです、続けてください」

「葵がボクの事を好きなように、ボクも葵の事が好き!」

葵は驚いた表情をしていたがすぐに笑顔になってボクに抱きついてくる

「ちょっ、待って!」

すでに立ち去ろうとしていたヴェロニカを慌てて呼び止める
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