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眩惑のディナーショー
第4章 三人目の御客様…どうぞ
「これっ…」
「嬉し泣きしてくれるか」
「……っ…」
見つめていたケーキから顔を上げたsnowの顔がたちどころに涙に溺れていく──
「すごい顔だな」
アサドは嬉しさを浮かべながらもsnowの崩れた泣き顔に思いきり笑って返した。
ジュエリーボックスのように艶やかに輝くカラフルな果実の真ん中に、一際キラキラと輝く誕生石。トパーズの指輪が乗っている。小さな白いチョコプレートの上に置かれたそれをアサドは手に取るとsnowの指にそっとはめた。
「──…買う時間がなかったんじゃ…っ」
「プレゼントはね……それは俺の気持ち。プレゼントとは別物──…」
そう言ったアサドの微笑んでいた顔が少し引き締まって見えた。
「snow、……誕生日おめでとう──」
「………」
「これからも誕生日は二人で祝っていこう」
「───…」
「嫌か?」
アサドの甘い声に尋ねられ、放心していたsnowははっと首を横に振った。
「あんまり振るな」
アサドはふっと笑ってsnowの動きを止めるように頬に手を添える──
テーブルを挟んで近付くアサドの影が明かりを落とした部屋で重なりゆらゆらと揺れている。
「今夜はゆっくりと共に過ごそう」
押し付けた唇を離し吐息混じりに囁くと、両方の手の平でsnowの頬を包みながら涙を拭う。
そしてアサドはもう一度首を傾け深く唇を重ねていた……。
〜特別な夜だから〜
アサド&snow
誕生日編ロングバージョン
「嬉し泣きしてくれるか」
「……っ…」
見つめていたケーキから顔を上げたsnowの顔がたちどころに涙に溺れていく──
「すごい顔だな」
アサドは嬉しさを浮かべながらもsnowの崩れた泣き顔に思いきり笑って返した。
ジュエリーボックスのように艶やかに輝くカラフルな果実の真ん中に、一際キラキラと輝く誕生石。トパーズの指輪が乗っている。小さな白いチョコプレートの上に置かれたそれをアサドは手に取るとsnowの指にそっとはめた。
「──…買う時間がなかったんじゃ…っ」
「プレゼントはね……それは俺の気持ち。プレゼントとは別物──…」
そう言ったアサドの微笑んでいた顔が少し引き締まって見えた。
「snow、……誕生日おめでとう──」
「………」
「これからも誕生日は二人で祝っていこう」
「───…」
「嫌か?」
アサドの甘い声に尋ねられ、放心していたsnowははっと首を横に振った。
「あんまり振るな」
アサドはふっと笑ってsnowの動きを止めるように頬に手を添える──
テーブルを挟んで近付くアサドの影が明かりを落とした部屋で重なりゆらゆらと揺れている。
「今夜はゆっくりと共に過ごそう」
押し付けた唇を離し吐息混じりに囁くと、両方の手の平でsnowの頬を包みながら涙を拭う。
そしてアサドはもう一度首を傾け深く唇を重ねていた……。
〜特別な夜だから〜
アサド&snow
誕生日編ロングバージョン