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眩惑のディナーショー
第5章 四人目の御客様…どうぞ
「日本から売れない絵描きが来ているというのは本当か──」

「はい、こういった絵を描かれるそうです…」

アレフはザイードの知人、苑鶴から頼まれてやって来たその絵描きが描いたらしい数枚の絵をザイードに見せた。

「これはっ──…」

見た瞬間、ザイードはウッと口を塞いだ。

そこには筋肉隆々とした裸の男達が絡み合う姿が描かれている。パッと見格闘技の絵なのかと思ったが──


よく見れば男同士の性的な絡みの抽象画がそこには鮮明なカラーで描かれ何やら台詞らしき吹き出しも脇にはあった。

どうやらBL漫画の下書きのようだ。

「こういった絵の練習を今はなさって居るようでこざいます」

「なるほど、何故売れんのか考え直せと伝えた方がその者の為だな──」

アレフは黙って頷き返した。

「で、今はどこに居る?売れる売れんは関係なく日本からの客人なら手厚く迎えてやれ」

「今はターミルと中庭に……」

アレフに尋ねたザイードはうむ、と頷くと中庭に足を向けた。

「きの様、これはまた持ちやすいドライサボテンでございますわいっ!」

「だからサボテンじゃないってそれは」

何度手にしている小道具の名前を教えてもターミルはサボテンだと言い張った。
ファルジュ王国の芸術関係を学びに行くと日本を発った“きの”は知り合いの苑鶴からザイードの邸にホームステイするといいと、ここを紹介してもらっていた。

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