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眩惑のディナーショー
第5章 四人目の御客様…どうぞ

サボテンよりも軽く似た形の長さ120センチはあるヘチマたわしを気に入ったのか、ターミルは酔う前から酔剣をご披露してくれる。

「してっ…他には何をお持ちになってこられたので!?」

日本からの珍しい手土産にターミルはキラキラと目を丸く輝かせていた。

「え〜と…」

きのは大きなリュックから荷物を取り出し外にどんどん並べていく。

苑鶴が100均の玩具コーナーで買い漁った安い手土産。しかし以外にこれがツボにハマったらしかった。

「これはなんだ?」

後からやって来たザイードはその珍しい形のオモチャに手を伸ばす。

きのはそのオモチャの使い方を説明した。

「これはね、ここを口にくわえるだけ」

「こうか?」

「──……っ!」

言われた通りにしてみせたザイードを皆が目を見開いて凝視する──

「ブハっ…なんですかそれはっ…」

指を差して爆笑したのは普段大笑いなんてめったにしないアレフだった。

真っ赤なタラコ唇の仮装用オモチャ。ザイードは今の自分がどうなって居るのかさっぱりわからない。

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