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眩惑のディナーショー
第2章 一人目の御客様…どうぞ
視界の先に広がるスカイブルーの景色──
太陽の斜光がとても近くにある。
「高いところは苦手か──」
「い、いえそんなことはっ…」
後ろに居たすずに声を掛けて微かに震えた応答を耳にし、アサドはふっと笑っていた。
空軍ジェット戦闘機、テジャスに乗せられて空のドライブにと誘われたすずは慣れない機内で声に為らない悲鳴を度々上げる。
迷彩服ならぬパイロットスーツを着たアサドも又々、涎ものだ──
すずはアサドの後頭部を見つめながらそう思っていた。
「でも実験て何をするんですかっ──?」
ドライブに誘われた際に実験の助手をしてくれと頼まれている。
ジェットの音で耳が遠いためにすずは大きな声でアサドに尋ねた。
「それは今から行う! 急下降するから心の準備しといてくれよっ…」
アサドも聞こえるように、すずに返事を返していた。
「あっ──…!…うわっ…なっ…」
急下降したと思ったら直ぐに上昇する──
そうきたかと思ったら宙返りをして直角上昇。
激しい航空ワンマンショーにすずは心臓が何度も飛び上がる。
声を上げ始めたすずをアサドは楽しそうに笑っていた。
「口は閉じた方がいい、舌を噛みきる恐れがあるっ!」
「…っ……!」
言った側からガフッと変な声がした。
太陽の斜光がとても近くにある。
「高いところは苦手か──」
「い、いえそんなことはっ…」
後ろに居たすずに声を掛けて微かに震えた応答を耳にし、アサドはふっと笑っていた。
空軍ジェット戦闘機、テジャスに乗せられて空のドライブにと誘われたすずは慣れない機内で声に為らない悲鳴を度々上げる。
迷彩服ならぬパイロットスーツを着たアサドも又々、涎ものだ──
すずはアサドの後頭部を見つめながらそう思っていた。
「でも実験て何をするんですかっ──?」
ドライブに誘われた際に実験の助手をしてくれと頼まれている。
ジェットの音で耳が遠いためにすずは大きな声でアサドに尋ねた。
「それは今から行う! 急下降するから心の準備しといてくれよっ…」
アサドも聞こえるように、すずに返事を返していた。
「あっ──…!…うわっ…なっ…」
急下降したと思ったら直ぐに上昇する──
そうきたかと思ったら宙返りをして直角上昇。
激しい航空ワンマンショーにすずは心臓が何度も飛び上がる。
声を上げ始めたすずをアサドは楽しそうに笑っていた。
「口は閉じた方がいい、舌を噛みきる恐れがあるっ!」
「…っ……!」
言った側からガフッと変な声がした。