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眩惑のディナーショー
第11章 賄い漬物定食
確か理事長がイタリア料理店に人数分のケーキを作らせるからと張り切っていたはずだ。

「うん、hirorinがちょうど店の前は通り道だからって、取りにいってくれるって!」

「…そうか……」

苗の説明に返しながら晴樹はふと考える。

人数分のケーキっつったら……っ

「苗、ちょっと俺、迎えに行ってくるからっ」

晴樹はお爺のやりそうなことを考えて家から出ると自分の車に乗り込んだ。

スクエア型の特大ケーキにしてればいいけどあのお爺のことだ──

こんなX'masに普通のことはやらない可能性が大いに考えられるっ

晴樹がエンジンを掛けると車の外から車内に入り込んだ巨大な影が晴樹を覆う。

晴樹はハッと顔を上げた。

今からビル建設でも始めるんだろうか──

思わずそう思いたくなるような大きなクレーン車が一台。

まるでエレクトロニカルパレードのような派手な電飾を纏いゆっくりと田中家の前に停車にした。

車幅すれすれの狭い路地から現れて荷台にはもみの木がクレーンに吊られたまま微かに揺れている。

よく見ればそのもみの木には箱に入れられたケーキが沢山飾り付けられていた。
まるで巨大ツリーのデコレーションだ。

「うわっ!!すげえ!」

騒ぎを聞き付け出てきたた三つ子が興奮して声を上げる。田中家の面々や、ご近所様達が表にどやどやと姿を見せ始めていた。

「揺らすんじゃないぞ! ケーキが崩れたらお前らは倍返しだっ」

後方からやって来た高級車から顔だけを覗かせてお爺は作業する部下に叫んだ。

いったい何を倍返しするんだろうか?

相変わらず流行りの言葉は使っておきたいお爺だ。

その隣でhirorinは笑顔を牽きつらせ、血圧の上がりそうなお爺をなだめていた……


〜X'masは皆一緒に〜

君熱一家&hirorin

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