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眩惑のディナーショー
第13章 福袋 [松]
「ああ寒いっ…」

余りの風の冷たさに身体中が強張って筋肉痛になりそうだ。

身震う身体で青信号を急いで渡る。マンションはもうすぐそこだ。

そう思いながら家路を進みマンションのドアを開けた。暗い玄関の明かりをつけて肩苦しい服を脱ぐために寝室に向かう。

照明を付ける前にベッド近くで脱いだコートをハンガーに掛けていると布団の下から急に腕が伸びて中に引っ張り込まれた。

「菜々さん捕まえたっ」

「──…っ…」

背中から羽交い締めにされた状態で抱っこされながら顔を覗き込まれる。

廊下から漏れた灯りに照らされて微かに見えた顔──

「夏希ちゃんっ!? いつの間にっ…今日撮影はっ!?──」

「延期」

「延期?」

「そ、大雪のため撮影になりませんって、集合したはいいけど即解散…超ラッキー」

夏希はいいながら後ろからオデコを菜々の後頭部に押し付けてグリグリと甘えてくる。

「延期になるのがラッキーなの?」

「うん、菜々さんとこうしてられる時間が増えた」

「………」

ぎゅうぎゅうに抱き締める腕に力を込めながら可愛いことを言ってくれる年下の恋人に菜々もくるりと後ろを向く。

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