この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
眩惑のディナーショー
第2章 一人目の御客様…どうぞ
高さのある航空機からおずおずと身を乗り出したすずの腰に手を添えてアサドはよっ、と声を上げてすずを地面に降ろしてあげた。
すずは見えないようにはあっと呼吸を整える。
やばいよっ…やばいよ──
ドキドキがっ…
出川なみの焦りと興奮が押し寄せる。
小さな島を見渡すアサドの背中を見つめ胸が熱ってしょうがない。
エメラルドグリーンの海が層になって波打ち際に白いさざ波を運んでくる。
柔らかな砂浜──
温かな陽射し。
南国の無人島に二人きり──
「あ、あのっ…もう大丈夫だから実験に戻りましょっ…」
アサドと二人きりでこの環境にはなんだか耐えられないっ…
すずは早る胸を抑えながらアサドにそう叫んだ。
アサドは振り向いて赤い顔のすずをふっと笑った。
「実験はもう終わった」
「え…」
すずは傍にきてそう答えたアサドを見つめる。
アサドはそんなすずの顎先に手を添えた。
「心拍数を極限まで上げた男女は恋に堕ちやすい──YESかNOか…」
「───…」
「答えは…YESだ……」
ふっと笑みを浮かべたままのアサドの唇が小さく囁いた──
覆い被さるアサドの影にすずは、はい…とだけしか答えが返せぬまま開いた唇を塞がれていた……。
〜恋の上昇気流〜
アサド&すず
すずは見えないようにはあっと呼吸を整える。
やばいよっ…やばいよ──
ドキドキがっ…
出川なみの焦りと興奮が押し寄せる。
小さな島を見渡すアサドの背中を見つめ胸が熱ってしょうがない。
エメラルドグリーンの海が層になって波打ち際に白いさざ波を運んでくる。
柔らかな砂浜──
温かな陽射し。
南国の無人島に二人きり──
「あ、あのっ…もう大丈夫だから実験に戻りましょっ…」
アサドと二人きりでこの環境にはなんだか耐えられないっ…
すずは早る胸を抑えながらアサドにそう叫んだ。
アサドは振り向いて赤い顔のすずをふっと笑った。
「実験はもう終わった」
「え…」
すずは傍にきてそう答えたアサドを見つめる。
アサドはそんなすずの顎先に手を添えた。
「心拍数を極限まで上げた男女は恋に堕ちやすい──YESかNOか…」
「───…」
「答えは…YESだ……」
ふっと笑みを浮かべたままのアサドの唇が小さく囁いた──
覆い被さるアサドの影にすずは、はい…とだけしか答えが返せぬまま開いた唇を塞がれていた……。
〜恋の上昇気流〜
アサド&すず