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第16章 花魁道中

肉筒の中をほぐしながら、アサドの長い指の腹が上襞を擦るように撫で上げる。

何度もそれをゆっくりと繰り返されて、菖蒲は思わず熱い身をぶるりと震わせた。

「ああっ…待ってアサド様っ…んっ」

「どうした？痛みでもあるか」

「…っ…い、いえっ…そうじゃなっ…くて…っ…」

んくっ、と一言々返す度に菖蒲は声を堪えて口を結ぶ。
熱い肉筒の襞をなぞられる度に込み上げてくる。下腹部の奥が張り詰めて、小さな身震いに菖蒲は何度も襲われていた。

「はあ…っ…も、…もっ…だめですっ…菖蒲、お小水がっ…っ…ああぁっ…」

菖蒲は込み上げた疼きに耐えられず、事切れたように諦めの喘ぎをか細く漏らした。

アサドは菖蒲の赤くただれたその肉筒から勢いよく放たれた小水の放物ぶりを眺め、ほう。と感心を含む声を出し、表情をにやりとさせる。

尻まで伝い、黒い板間をびしょ濡れにしたそれは今も雫を滴らせていた。

「……すっきりしたか？思いきりのいい失禁ぶりだな」

「ああっ…」

アサドの指が小水まみれになったそこをまたゆっくりとかき回す。

菖蒲は思わず腰を大きく揺り動かした。