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眩惑のディナーショー
第16章 花魁道中
「ああっ…だめっ」
さきに弄られていた感触よりも一段と気持ちがいい。
「思いきり出したお陰で緊張が解けたか……だいぶ柔らかくなったな、この中が…」
「んんっ…っ…いっ…いっ…」
「気持ちいいか」
「ああっ…は…いっ…も、気がおかしっ…このままじゃもっ…っ…」
虚ろな菖蒲の瞳が色に狂っていく──
うっとりとした表情と乱れた息遣い。それはもう、欲しくて欲しくて堪らないといった、生娘にはあるまじき欲に溺れた姿だった。
アサドはそんな菖蒲の顔を覗き込み妖しく微笑する。
琥珀の肌に黒い瞳。それは尚更奥行きを魅せて深い艶を出す。
アサドは菖蒲の肉の筒からゆっくりと抜いた指を厚い唇に持っていくと、朦朧とする菖蒲の目の前でピチャリと舌先を這わせた。
「あ…っ…だめ…それは汚な…」
「汚い?…そんなことはない…」
「……っ…」
「お前のこの初々しい躰が出したものだ……」
「──……っ…」
「さっきの酒と混ざってすごくまろやかだ」
「そんなっ…」
菖蒲は近くでそう囁くアサドから顔を逸らし、うつ向いた。