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第4章 躾

私が落ち着くと、政安は微笑みながら部屋をそっと出て行った。


逃げ出す


そうは言っても、もちろん今すぐではない。今は私の監視も厳重だ。政安もここにいるのが当たり前になってきたから、部屋の中を自由に歩き回れるのだろうから、私も不本意ながらも『慣れ』ないといけないのだろう。


「……はぁ」


小さく短いため息を吐き、食事に手を伸ばした。

食欲もないのに、無理矢理口に詰め込めば吐き気がする。いつまで自分が耐えられるかも分からない。

海もお母さんも無事なのだろうか。

あの人達が居所がわかっていないなら、それが一番なんだ。