この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
神様のいない世界
第4章 躾
「……和隠……」
「……は…はい……」
「そんなに強く唇を噛むな。……おとなしく言うことを聞いていれば悪いようにはしない」
和隠を見下ろしてそう言う宗高は、仕事帰りの車中で三浦に諭されていた。
『彼女は宗高さんが初めてのお相手なのですから、もう少し体を労ってあげませんと、ずっと怯えたままになりますよ?SEXを嫌いな女性にさせるのかどうかは、全て宗高さんにかかってるということをお忘れにならないようにしてください』
が、宗高的には労わる言葉なのだが、これまでそんな優しさを女性に向ける必要のなかった宗高の言葉は、和隠からすれば『脅迫』以外の何ものでもない。
おとなしく……
おとなしくしてれば、いつか解放してくれるの?
唇を震わせながら宗高を見上げる和隠には、そうとしか受け取れなかったのだ。
「……は…はい……」
「そんなに強く唇を噛むな。……おとなしく言うことを聞いていれば悪いようにはしない」
和隠を見下ろしてそう言う宗高は、仕事帰りの車中で三浦に諭されていた。
『彼女は宗高さんが初めてのお相手なのですから、もう少し体を労ってあげませんと、ずっと怯えたままになりますよ?SEXを嫌いな女性にさせるのかどうかは、全て宗高さんにかかってるということをお忘れにならないようにしてください』
が、宗高的には労わる言葉なのだが、これまでそんな優しさを女性に向ける必要のなかった宗高の言葉は、和隠からすれば『脅迫』以外の何ものでもない。
おとなしく……
おとなしくしてれば、いつか解放してくれるの?
唇を震わせながら宗高を見上げる和隠には、そうとしか受け取れなかったのだ。