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第4章 躾

本当に自分は父親と血が繋がっていないとは思えないほど、幸せで笑顔の絶えない家庭だったのだ。


「……お茶、淹れます」


そう言った和隠が席を立とうとすると、宗高に腕を掴まれ静止させられた。


「茶」


宗高がそう言うと、三浦がすぐに席を立ち急須を持ちお茶が入る。

和隠は軽く頭を下げてお茶を飲んでチラッとテーブルに着く男達の手を見ると、箸が止まっていた。

お寿司に手を伸ばすのは宗高と政安だけで、男達は和隠よりも多く手を伸ばせないでいたのだ。