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神様のいない世界
第6章 関係
宮川と政安の出会いは遡ること2年前の事。


中学1年だった政安は夜な夜な深夜徘徊をしていた。クラブの前でたむろったり何度も補導をされていたが、母親はそれを咎めることもなく放任していた。

こずかいをもらっているわけでもなく、声をかけてきた人について行き食事をご馳走になったりこずかいをもらったりの生活。

もちろんその相手は男性で、ひどい怪我をすることもあった。


その性癖は母親との生活が関係していた。

銀座でホステスをしていた母親は、山城組組長の愛人でいられた期間はたった4ヶ月だけで、政安を身籠って捨てられたのだ。

手切れ金で小さな店を持ち、客で来る男を家に連れてきたりとヒモを作る生活だった。
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