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第6章 関係

『レイ』の開店前に行きお店のママに会い、「宮川さんに会いたい」と伝えると、ママはすんなりと宮川を呼んだ。


レイのママは宮川の愛人の一人であり、政安の目を見れば、政安も宮川と関係を持ったのだと気付いたのだ。

宮川に愛人が数人いるのも知っているし、それに対し妬いたりしない、ヤクザの愛人という立場を十分理解している女なのだ。


一度妊娠もしたが、その子は流産してしまい子供もいない。その子が生まれていれば政安と同じくらいだろうと思うところもあり、また、宮川にも子供が居たであろうと政安に思いを重ねてもいた。

会った瞬間に感じる感覚はママを動かしたのだった。