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神様のいない世界
第6章 関係
怒りのまま弾き飛ばしたが、和隠をよく見れば汗で髪まで濡れていて額に張り付いていた。

ガクガクと震える体は恐怖で震え上がるものではなく、熱のせいだと額を触ればすぐにわかった。


「何度ある」

「40℃超えてます」


土下座のまま善が答えると、宗高は和隠の腕を引っ張り起こした。


「医者に行こう」

「行きたくない」

「あぁ?!」

「寒いから、ベッドに寝る」


ブルブルと震える和隠はしっかりとした口調で言うと、宗高は和隠を抱きかかえベッドに寝かした。


「……善、立て」

「はい」

「……医者を呼べ」

「はい」


善は返事をするとすぐに部屋を出て医者に連絡を入れた。三浦も一安心して部屋を出ると、宗高も直ぐに出て行った。


和隠は震える体を自分でさすりながらすっぽりと顔まで布団に潜って丸くなった。
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