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神様のいない世界
第6章 関係
「医者はすぐに向かうとのことです」

「……そうか」


善が宗高にそう言うと軽く返事をして、三浦からタオルと新しいローブを受け取った。


「若頭」


ドアノブに手を伸ばした宗高にそう言って善が止める。


「なんだ」

「……寒くてさみしいと言ってました」

「そうか……お前には話すんだな?」

「いえ、自分じゃなくても聞いてくれる人なら誰でもよかったんだと思います。『自分はいらない人間だ』みたいなこと言い出してたんで」

「……分かった、悪かったな面倒見てくれたのに」


宗高は善に背を向けてそう言って寝室に入って行った。
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