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第7章 変化

「……こんなにか？」

「だって何もないし」

「お前、そうめんって言ってたじゃねーかよ」

「三食そうめんなんか食べられないよ、いつまでいられるかわからないけど、いる間は自炊するの！」


善は呆れたように和隠を見て、ため息をついた後に自分の何人かの舎弟に電話をかけ買い物に行かせた。

お昼の時間は遠に過ぎ、三時近くになってから荷物が運びこまれた。


「善、冷蔵庫にしまって？私がそうめん茹でるから。あの……みなさんはもう食事をしましたか？」

「いえ」

「だったらそうめんですけど食べて行ってください、座って待ってて下さい」


見たからにヤクザの風貌の男達は4人いて、善の舎弟なのだ。その4人からすれば、若頭の部屋に上がることもおこがましい上に、食事をしていけという少女に兄貴が小間使いをさせられている風景は異様なものだった。